面接で漫然と会話をして、最後は「フィーリング」で決める…中途採用で「思っていた人と違う」が頻発する理由
「とりあえず会って話す」が象徴するもの
「とりあえず会って話してみましょう」
これは、ある中堅IT企業の採用担当者が、書類選考を通過した候補者に送ったメールです。しかし、この「とりあえず」という言葉が、すべての問題を象徴しています。
何を見極めたいのか、どう評価するのか。何も決まっていないまま面接に突入する。これでは、優秀な人材を見極めることなど不可能です。
先日、ある広告代理店の面接に同席する機会がありました。デザイナー職の面接でしたが、驚くべき光景を目にしました。
面接官「えーっと、デザインの経験は……3年ですか。いいですね」
候補者「はい、主にWebデザインを担当していました」
面接官「そうですか。で、うちの会社は知ってました?」
候補者「はい、業界では有名ですので」
面接官「ありがとうございます。えーっと、他に何か聞くことは……」
沈黙が流れます。面接官は手元の履歴書を何度も見返しますが、次の質問が出てきません。結局、残りの時間は会社説明で埋められました。

















