働く個人は「ワークライフバランス」「副業・兼業」の本質をどう捉えるべきか? 《1人ひとりが「自分株式会社」の経営者》の視点で考えてみる

「選ばれる個人」になるための大切な考え方
かつて、企業は個人に対して年功序列で終身雇用を保証し、個人は企業に対して長期的な忠誠を尽くす関係性が成り立っていた。働く個人と企業の関係は、「縛り、縛られ合う」相互拘束関係だったのだ。
しかし、今では転職も普通になり、現在は「選び、選ばれ合う」相互選択関係へと変化している。そのなかで、働く人が「選ばれる個人」になるために大切にしたいのが「アイカンパニー」という考え方だ。
アイカンパニーとは、1人ひとりが「自分株式会社」の経営者として、企業に依存することなく、自立的かつ主体的に自らのキャリアを形成していくという考え方である。自らをあたかも1つの会社のように捉え、勤務先企業は「設立登記先」、自分の給料は「売上」、上司は自分の「株主や顧客」と考える。
アイカンパニーを企業から選ばれ続ける優良企業・人気企業にするためには、今後を見据えた学びを続け、スキルを磨き続けなくてはならない。これができるのは、自分の頭で考え、判断し、自ら行動できる人だけだ。
このアイカンパニーの考え方は、昨今のバズワードとも言える「ワークライフバランス」や「副業・兼業」を考えるうえでも重要になる。
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