南海電鉄「ラピート」プロしか知らない検査の裏側 今も斬新「レトロフューチャー顔」の専用設備も

南海電鉄の千代田工場で全般検査中の空港特急「ラピート」の車両。台車を分離した先頭車がクレーンで吊り上げられ空中を移動する(記者撮影)
その列車は、南海電気鉄道のターミナル、難波駅の専用ホームでいつも異様な存在感を放っている。大阪ミナミの中心部と関西国際空港を結ぶ特急「ラピート」。登場から30年以上経った今でも斬新なデザインが目を引く。
ラピートの全般検査
5月のある日、6本あるラピートの編成のうち1本の姿が大阪府南部の河内長野市にある南海の千代田工場にあった。同工場は高野山方面へ向かう高野線の沿線。河内長野駅の1つ手前、千代田駅が最寄り駅だ。
和歌山市方面の「サザン」と並んで南海本線を代表する特急ラピートは、列車検査や状態・機能検査といった比較的期間の短い整備は所属する住ノ江検車区(大阪市住之江区)で実施するが、車両の分解を伴うような大がかりな検査の際は高野線を通って千代田工場へやってくる。
トピックボードAD
有料会員限定記事
鉄道最前線の人気記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら