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子育てには「誰も対応しない」選択肢はない 思いやりが苦しさを生む? 日本社会のジレンマ

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  • 内田 舞 小児精神科医、ハーバード大学医学部准教授、マサチューセッツ総合病院小児うつ病センター長
  • 塩田 佳代子 感染症疫学者、獣医師、ボストン大学公衆衛生大学院グローバルヘルス学科アシスタントプロフェッサー

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人との繫がりを大切にするあまり「迷惑をかけたくない」と遠慮するのが日本人なのかもしれません(写真:プラナ/PIXTA)
「自分のことで周囲に迷惑をかけたくない」──そう考える日本人は少なくありません。しかし、それが結果として助けを求めにくい社会を生み出し、より多くの人が苦しむ状況を生んでいるのかもしれません。
本記事では、ハーバード大学小児精神科医で3児の母・内田舞氏と、ボストン大学感染症疫学者で2児の母・塩田佳代子氏による『仕事をしながら母になる 「ひとりじゃないよ」心がラクになる思考のヒント』から一部を抜粋・再編集。日本社会の現状と、家庭と仕事の境界線のあり方について考えます。

思いやっているのに、結局みんなが苦しい日本社会

塩田:人それぞれ状況も違うし必要としていることも違う。それをまず理解し、社会やコミュニティの環境を整え、1人ひとりが自分の責任を果たして輝けるようにする。簡単ではないですが、本当に大事なことです。

そして、その上で、やはり日頃の緊急事態に対応するには、個々人同士の繫がりや連帯は必要不可欠です。

私は先日、自分が議長としてリードしなくてはいけない会議があったのですが、前日の夜に息子が熱を出してしまいました。チームメイトにすぐ相談したところ「明日の会議は私が仕切るから大丈夫! もし可能だったらオンラインで出てくれたら嬉しいけど、無理しなくていいよ」と言ってくれました。

同様に、その人が家族の都合でどうしても休まなくてはいけなかったときは、私に相談がきて、サポートに回りました。

小さな子どもがいる人だけではなく、親が急に倒れてしまって駆けつけなくてはいけない、台風のせいで家が浸水して工事しないといけないなど、さまざまな理由で仕事に行けなくなることがあります。

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