まさかのスタバ超え「激安ドリンク店」の驚く勢い。中国では競争激化、日本に進出する店も

日本のタピオカドリンクブームは短命に終わったが、中国では数千店以上を展開するお茶ドリンクチェーンが続々と出現している。
激安タピオカミルクティーなどを武器に4万5000店超を出店し、スターバックスを店舗数で超えた蜜雪氷城(MIXUE)など上場ラッシュも続く。コーヒー、そしてフルーツジュースも加えたチェーンの競争は激しくなる一方で、採算性悪化を懸念したスタバが中国事業を切り離すとの観測も出ている。
中国ではお茶ドリンク市場が拡大
今年初め、筆者は中国・大連にしばらく滞在した。昼間も氷点下の寒さで、外に出るのが億劫になりスマホからドリンクを注文した。ホテルから1キロの範囲内に、いくつものブランドのコーヒーショップ、お茶ドリンクショップが表示される。20元(約400円)のドリンク1杯でも、わずか数十円の配送料で客室まで届けてくれる。


数年前から流行っているチーズクリームティー、高級茶葉にバラの風味をつけたフレーバーティー、タピオカミルクティー、抹茶ラテと毎日気の向くままにポチった。
中国では2010年代後半にコーヒーチェーンの瑞幸咖啡(Luckin Coffee、ラッキンコーヒー)が急成長し、スタバとの“戦争”が注目を集めたが、コーヒー戦争につられるように拡大したのが、タピオカドリンク、ミルクティーに代表される「お茶ドリンク」市場だ。
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