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寒い冬こそ食べ頃「めすうなぎ」の知られざる魅力 うなぎの一大産地「三河一色」から生まれた

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  • 永谷 正樹 フードライター、フォトグラファー

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めすうなぎを使ったうなぎ丼。見た目こそ変わらないが、味は大きく異なる(筆者撮影)
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土用の丑の日にうなぎを食べる習慣が広まったのは、江戸時代中期。もともと土用の丑の日に「う」のつくものを食べる習慣があり、夏場、客足に伸び悩んでいたうなぎ屋から相談を受けた平賀源内が「本日、土用丑の日」と看板を掲げるように提案。結果、店は大繁盛し、他のうなぎ屋も真似するようになったという話はご存じだろう。

一色うなぎといえば、夏の新仔うなぎ

実際、うなぎ屋はGWくらいからだんだんと客足が伸び始めて、7月末からお盆にかけてピークを迎える。土用の丑の日に限らず、夏場にうなぎを食べる習慣は、かれこれ300年続いているということになる。考案した平賀源内も驚いているに違いない。

筆者が暮らす愛知県は、全国屈指のうなぎの産地。その中でも西尾市一色町におけるうなぎの生産量は4315トンで鹿児島県に次いで全国2位を誇る(日本養鰻漁業協同組合連合会2020年都道府県別ウナギ生産量ランキングより)。

「一色うなぎ」の特徴は、身は言うまでもなく皮までもやわらかく、脂ののりもほどよいこと。シラスウナギ漁が解禁されるのは12月から翌年4月まで。年末から2月にかけてシラスウナギを養殖池に入れて約180日間、つまり夏場の繁忙期に出荷できるように育てている。飼育期間が1年未満の「新仔うなぎ」でありながら、短期間で育て上げる技術が一色町で長年にわたって確立されてきたのだ。

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【「うなぎの兼光 一色本店」で出会った「めすうなぎ」】

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