「絶滅危惧種」のウナギ、成長ホルモンや抗生剤などの薬を使わない「無薬養鰻」に取り組む大分県の中小企業

成長ホルモンや抗生剤などの薬を使わない「無薬養鰻」に取り組む大分県の山田水産(写真:山田水産)
世界の中でも、日本人は鰻好きな国民と言えるだろう。平賀源内の名キャッチコピー「土用の丑の日」は、鰻が売れなくなる夏場のための対策だったが、現代では「季節を問わず食べたい」が「高くて手が出にくい」、そんな憧れのメニューだ。
一方で、そんな鰻のハードルを下げている店もある。すき家や吉野家といったファストフード系のチェーンや、「鰻の成瀬」などの専門店だ。これらにより、庶民も気軽に鰻への欲を満たすことができるようになっている。
野生生物としては「絶滅危惧種」
このように気軽に鰻が楽しめるようになったのも養殖技術の発達のおかげで、日本で流通している鰻の99%は養殖もの。しかし実は、養殖だからと言って、いくらでも無限に育てられるというわけではない。

日本の伝統的な食文化、鰻。しかし今、主に食べられているニホンウナギは絶滅危惧種に指定されており、産学官で完全養殖の取り組みが進められている(写真:山田水産)
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