「過去にも何度か被害に遭っているから、台風の時期には、また水が来るんじゃないかなって思うね。
もちろん、慣れたらいけないんだろうけど、このあたりに住むんであれば、水のことは頭に入れておく必要がある。
それでも、人気がある街なんだよね。静かだし、交通の便はいいし。都心から近いわりには自然も豊かだしね。ほんと、まさに”住むとちょっといい街”ですよ(笑)」
家賃逆転現象の秘密は楽天?
「二子新地駅入口」の交差点にあるレストラン「IDOBATA(神奈川県川崎市高津区二子2-4-6)」で話を聞くことができた。この地で、オープンから9年目になる地元民愛用の店だ。
二子新地の駅から歩いて2分ほど、IDOBATAはその名の通り、誰もが気さくに利用できる造りの店だ。おしゃれな内装がメディア関係者の目にとまるのか、ドラマの撮影などにもよく使われるらしい。責任者の古井戸啓子さんは街の魅力を次のように語る。
「二子新地自体はおとなしい街なんですけど、お隣(駅で言うと2つ先)の溝の口にも歩いていけるから、便利なんですよ。あちらは田園都市線の急行が止まるから、駅周りもわりとにぎやかで、ちょっとした買い物には便利です。
ただし、住むなら二子新地のほうがいいかも。ここは、急行が停まらないということもあるのか、ニコタマ(二子玉川)とか溝の口に比べて家賃が安いんですよね」
マンションの家賃相場を調べてみると、シングルタイプについては、なるほど前後の駅に比べて二子新地は少しだけお手軽価格だ。
ところが、ファミリータイプの物件になると、溝の口より高いという逆転現象が起こる。理由はさまざまあるのだろうが、古井戸さんの話にひとつのヒントを見つけた。
「お隣が大人気のニコタマ(二子玉川)だから、ここ(二子新地)も以前からわりと人気があったようですけど、10年ほど前に楽天の本社がニコタマに引っ越してきたんです。その時期から、こちら側もファミリー層が急激に増えたんですよ」(古井戸さん)
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