MLB移籍する佐々木朗希が抱える根源的なリスク 日米で急増するトミー・ジョン手術の件数

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2020年千葉ロッテキャンプでの佐々木朗希(写真:筆者撮影)

大方の予想通り、千葉ロッテマリーンズからポスティングでMLBへの移籍を申請した佐々木朗希は、ロサンゼルス・ドジャースへの入団が決まった。つまり、大谷翔平や山本由伸のチームメイトになったのだ。

しかし、今の佐々木朗希のステータスは、大谷や山本とは大きく異なっている。大谷や山本は「メジャー契約」で、大谷は10年、山本は12年契約のそれぞれ2年目だ。2人ともにドジャースでの地位は絶対的で、レギュラー選手として出場することが保証されている。しかし佐々木朗希は「マイナー契約」からのスタートとなった。

大谷翔平と山本由伸の契約はどうだったのか

大谷翔平の契約は10年7億ドル(1ドル=158円換算で約1106億円)、1年平均で110億円。よく知られているように、大谷は2024年から契約満了の33年までは毎年200万ドル(約3.16億円)を受け取る契約となっていて、残りの6.8億ドルは契約満了後に無利子で支払われることになっている。

山本由伸は2024年、オリックス・バファローズからドジャースにポスティングシステムで移籍した。山本は、メジャー契約だったので、契約金は12年総額3億2500万ドル(約513.5億円)、1年平均で42.8億円という大きなものになった。ポスティングシステムで移籍した場合、元いた球団には契約金の25%相当の譲渡金が支払われる。オリックスには5062.5万ドル(約72億円)が支払われた。これはオリックスの全選手の年俸総額の2年分を上回る。

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