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ソフトバンク"脳細胞"を活用する異例の取り組み 次世代のAIとして2050年の実用化を目指す

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  • 石井 徹 モバイル・ITライター

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ソフトバンク先端技術研究所は人間の脳を次世代コンピューターとして活用する方法を研究している(筆者撮影)
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ソフトバンクが異例ともいえる長期スパンで1つの開発に取り組んでいる。「BPU(Brain Processing Unit)」という脳細胞を使った新しいコンピューター構想だ。iPS細胞から培養した脳組織を活用し、人間の脳が持つ省エネで柔軟な学習能力を、直接コンピューティングに取り込もうという発想だ。

東京大学との共同研究も進行中で、2050年頃の実用化を目標とする長期プロジェクトだ。研究体制はまだ小規模であり、実際の投資規模も限定的だが、企業としてここまで先を見据えた時間軸で取り組むのは珍しいだろう。

 生物の脳をモデルにした新しいコンピューター

現在のAIやスーパーコンピューターは、トランジスタのオン・オフで情報処理を行い、大規模な演算には相応の電力とデータが必要だ。量子コンピューター(QPU)も大がかりな装置を要し、実用化には課題が多い。一方で、人間の脳は成人でもおよそ20W(スマートフォン数台分の充電相当)の電力で日常的な思考や学習をこなしている。

人間の脳はコンピューターと比較して圧倒的に省電力で、少ない情報から学習する能力を持つ(筆者撮影)

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