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ひたすら努力、願えば叶う…米「自己啓発」の世界 『アメリカは自己啓発本でできている』書評

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  • 丸山 俊一 NHKエンタープライズ エグゼクティブ・プロデューサー/立教大学特任教授/東京藝術大学客員教授

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アメリカは自己啓発本でできている ベストセラーからひもとく(尾崎俊介 著/平凡社/3080円/272ページ)
[著者プロフィル]尾崎俊介(おざき・しゅんすけ)/愛知教育大学教授。専門はアメリカ文学・アメリカ文化。1963年生まれ。著書に『紙表紙の誘惑』『アメリカをネタに卒論を書こう!』などがある。

自ら「異端」をもって任じる英米文学研究者が、「自己啓発本」の本質に迫り、解剖する、異色の書である。

「自己啓発本」は出版界にあって今や一大ジャンル、巨大な市場だ。しかし、そうした現象が見られるのはアメリカと日本だけだという。しかし、なぜこの2国だけが?

それは2つの条件、すなわち「出世しようと思えば出世できる環境」と「出世したいと思う人が大勢いること」が日米にそろっているためだ、というのが著者の見立てだ。

自助努力系から引き寄せ系まで

18世紀後半、「建国の父」として名高いベンジャミン・フランクリンが著した『フランクリン自伝』を世界初の自己啓発本と定義する。節制、沈黙、規律、決断……と続く13の徳目が記された書は、立身出世の秘訣を人々に明示する本の先駆けだったと見る。

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