社内独立の制度は、開業や独立を目指す人だけでなく、その家族にとっても安心しやすい仕組みなのだ。
1年にわたる伴走、安定するまで独立を待った
しかし、この制度は誰にでも当てはめられるというものではない。鈴木さんのように長く働いて貢献してくれたという実績があってこそ任せられるという現実はある。
それでもオープンから1年間は「百麺」が伴走しながらお店を軌道に乗せ、1年後の2020年1月に晴れて社内独立という形になった。
「独立するとその日から『社長』をやらなければいけなくなるのです。何から何まですべて自分でやらなければいけなくなってしまう。
みんながみんな経営をやりたいわけでもなく、純粋に『ラーメンを作りたい』『ラーメン店をやりたい』という店主も多いのが事実です。それを社内独立という形で叶えられるならば、私は背中を押していきたいと考えています」(宮田さん)
働き方が多様になっている中、「社内独立」は注目すべき動きと言っていいだろう。ラーメン店独立の新たな形として今後も注目していきたい。
【画像】超美味しそう…多磨霊園「まぼろし」のラーメンを見る(全6枚)
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