一流企業勤務の彼が「華道の師範」転身の納得理由 「リスキリング」を考えている人に教えたい選択のコツ
ここで、もう1つのキーワードが出てきます。それは、「好奇心」です。
私の好奇心を刺激することの1つに、「コンピュータをいじる」というものがあります。
昔からコンピュータをいじっているのが大好きで、時間を忘れて没頭してしまうくらいでした。
私のコンピュータに対する好奇心を、AIと掛け合わせてリスキリングできないかと考えたときに思いついて、実行したことがあります。
私のフリースクールに通う小学6年生を対象に「生成AIとプログラミング授業」という形で、私の好きなコンピュータいじりを1つの授業として成立させたのです。
これが、自分の好き(好奇心)をAIと掛け合わせて仕事にするという、1つの発想パターンです。
一流企業から「小原流師範」に転身した友人も
もう1つ、ある事例をご紹介しましょう。私がカナダに留学していたときに知り合った日本人の友人にまつわる話です。
彼はとても頭がよく成績も優秀で、ブリヂストンという誰もが知る一流企業に勤めていました。
ところが、久しぶりに会って話をしていると、「いや〜、実は会社を辞めてね。いまは"お花"をやっているんだよ」と言うのです。
「ん……!? お花……??」
彼の話をすぐに理解できなかった私は、「お花って……、退職して花屋でアルバイトでも始めたの?」と訊くと、彼は「いやいや、いまね、やっと自分の生きがいを見つけてね。小原流という華道の師範をしているんだよ」と清々しい顔で言うのです。
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