身体の緊張状態を自在にコントロールする方法 トップアスリートは"脱力スキル"を駆使している

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みなさんのやっているスポーツにおいて、なぜその筋肉が大事なのか? 

その筋肉が強くなることで自分の動きはどのように変わるのか?

これは筋肉をターゲットにしたトレーニングを行う際に、特に重要な問いかけです。

たとえばハムストリングス(もも裏の筋肉)を鍛えようとする場合、それによりパフォーマンスにどのような影響があるかを最優先にするべきです。

そのトレーニングはなんのため?

筋肉をターゲットにした例を出しましたが、そもそもトレーニング方法は目的こそが最優先されるべきで、どのような方法を選択するのかはその次です。

そういう意味では本来、パフォーマンスアップ目的のトレーニングは「筋肉」からスタートするのではなく、競技中に考えうる「動作」から組み立てていくべきです。

どんなに最新のトレーニング方法でも同じこと。「最新だから」「〇〇選手がやって成功したから」「強豪チームがやっているから」、そういった理由でトレーニング方法を選択するのはかなりリスクがあります。

自分が抱える課題はどういったものなのか、その原因はなんなのか、そのトレーニング方法はそれを解決できる特性を持つのか。このような視点が不可欠です。

もちろん専門家でないと判断がつかない領域もあるので、その場合は専門家を頼るほうが結果として近道です。

このように自分の課題とトレーニングの特性を定点観測し、自分で調整していくのはとても高度なことです。しかし、それ以前に、

・トレーニング=筋トレなどの「パワー型」

・不調やケアを予防する解決法=ストレッチや筋トレを行う

だけでは不十分、ということを知っておいてほしいと思います。

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