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地図にない?埼玉「見沼たんぼ」江戸から続く理由 多くの開発計画を乗り越え「江戸の景色」残った

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見沼たんぼからさいたま新都心を望む(撮影:河野博子)

「え、それ、どこにあるんですか?」

「見沼たんぼ」に行ってきた、と話すとそう聞かれることが多い。埼玉県さいたま市と川口市の一部に広がるが、普通の地図を見てもわからない。

江戸時代中期、巨大なため池を干拓して新田を開発し、代わりの水源として利根川から分水する見沼代用水を引いた。その風景はいまも基本的に維持されている。下流域で大水害が起きるのを防ぐため、長く開発が抑制されてきた。知恵や工夫の数々も地域に伝わる。「見沼たんぼの魅力や江戸の知恵を世界に伝えたい」とガイドたちは研鑽を積んでいる。

もとは沼や湿地帯、巨大なため池

10月に「見沼たんぼ地域ガイドクラブ」の北原典夫さん(76)と山口知巳さん(59)に広大な見沼たんぼを案内してもらった。

もともと見沼たんぼの一帯は、大きな沼や湿地だった。江戸時代に新田開発が盛んになり、農業用水を確保するため、一級河川・芝川の水をせき止めて「見沼溜井(みぬまためい)」と呼ばれる巨大なため池を作った。

見沼たんぼの位置と都心からの距離(緑の部分の南東の端は川口市、提供:さいたま市)

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