バレリーナ「加治屋百合子」歳を重ねて得たもの 20年以上、第一線で活躍する彼女が語ること

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20年以上、日本を代表するバレリーナとして踊り続け、現在は全米屈指の実力を誇るヒューストン・バレエで最高位にあたるプリンシパルとして活躍している加治屋さん。ご自身のことやバレエの楽しみ方について伺いました(写真:Amitava Sarkar (2018). Courtesy of Houston Ballet.)
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読者の皆さまに質問です。バレエって、生で観たことありますか?  おそらく、年齢・性別問わず、「テレビでは観たことがあるけど、生はないかなぁ」という方が大多数なのではないでしょうか。

本記事はLEON.JPの提供記事です

今回ご登場いただくのは、20年以上、日本を代表するバレリーナとして踊り続け、現在は全米屈指の実力を誇るヒューストン・バレエで最高位にあたるプリンシパルとして活躍している加治屋百合子さん。2022年10月には、東京公演の『白鳥の湖』で主役を務めることが決まっています。そんな加治屋さんに、ご自身のことやバレエの楽しみ方について伺いました。ちょっとばかりフライングして先にお伝えしてしまうと、バレエデート、かなりオススメみたいですよ♡ 

10歳で中国の全寮制のバレエ学校に留学 

── まずは加治屋さんの人となりを伺いたいです!  バレエを始めたのは8歳の時だと聞いていますが、きっかけは?

加治屋:両親が共働きでしたので、ひとりで家に帰った際に寂しくないようにと、小さな頃からいろいろな習い事に通わせてもらっていました。その中のひとつがバレエで、母がバレエ教室に連れて行ってくれたのですが、初めてのレッスンの時は緊張で泣いてしまったことを覚えています(笑)。 

── バレエは子供のお稽古の一つとしても大人気ですが、自分が他の子よりうまいと気づいたのはいつ頃だったのでしょう?

加治屋:うまいと思ったことなんて、なかったんです。私は10歳の時に中国の全寮制のバレエ学校に留学しているのですが、中国に行ってからは、先生から私がいちばん下手だと言われていて、じゃあ頑張らなくちゃと、一生懸命練習していました。子どもだから素直だったんでしょうね(笑)。 

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