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医療費を1千万円減らす「口腔ケア」のすごい効果 歯周病で認知症、糖尿病、脳卒中等のリスク増大

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歯のケアを続けるだけで医療費を大きく抑えることができる(写真:CORA/PIXTA)
調査によると、歯や歯茎などの正しいケアをすることで、私たち1人ひとりの生涯医療費が1千万円以上も抑えられる可能性があるという。「国民皆歯科健診」の制度が検討されている今、「医科歯科連携」を進め、『認知症専門医が教える! 脳の老化を止めたければ歯を守りなさい!』などの著書を手掛ける認知症専門医の長谷川嘉哉氏に、歯や口腔内のケアの重要性について聞いた。

週1の口腔ケアで認知症が大きく改善

認知症専門医である私は、口内環境と全身の健康状態には密接な関係があることを知っています。そのため、認知症外来のクリニック敷地内に歯科診療所を建て、基本的に患者さん全員にその歯科で受診をしてもらっているほか、訪問診療も行うなど、長年にわたり「医科歯科連携」を進めています。

その中で、日々、口腔内のケアによって認知症の症状が改善したり回復していく患者さんたちを目の当たりにしているのですが、先日、かなり驚いたことがありました。

私が訪問診療を担当するグループホームに、週に1度、歯科衛生士さんにも口腔ケアに入ってもらうことにしました。すると、あるとき介護の現場の方がふと気づいたのです。「この1年半、誰も退所する人がいなかった」と。

このことは、18人の入居者のうち1人も、状態が悪化することも亡くなることもなかったことを意味します。

一般的なグループホームでは、月に1人くらいは重症度が高くなってしまって入院したり、亡くなられたりする方がいらっしゃるのが普通ですから、これはかなり驚異的なことです。

当初は、「毎週の口腔ケアは、さすがに多すぎませんか?」と言っていたスタッフや患者さんのご家族も、口腔ケアの重要性を再認識したようです。

認知症患者さんの治療には、薬物療法や非薬物療法(ご本人が興味を持っていることに挑戦してもらい脳と心を活性化する療法)などがありますが、歯のケアをすることで、薬も使わずたいした時間もかけずに、認知症状を緩和・改善できることは、専門医である私にとって改めて大きな驚きでした。

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【口腔内の機能低下が「認知症」に深く関連】

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