「ケチな男はNGか?」婚活の命運をわけるお金問題 金銭感覚が一致していないと結婚は難しい

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「彼の年収は900万円超え。その年収の男性が新居に借りる家賃としては、決して高い物件ではなかったのに、家の審査が通らなかったんですよ。自営業だから会社員よりも審査が厳しいのはわかるんですが、“なんで?“と思って。よくよく話を聞いたら、『コロナの影響で仕事がうまく回っていなくて、ここ2年くらいは自転車操業になっている』と言うんですね」

さらに、「婚活を始めてからは、活動費や交際費にも散財するから、どんどん貯金を取り崩していって、今銀行には50万円くらいしかない」と告白されたという。さきは、私に言った。

「今どき、大学生だってバイトをしていれば、50万円くらいの貯金は持っていませんか? 指輪も買えないし、結婚式もできないし、新婚旅行も行けませんよね。親に出してもらうようなことをチラリと言ってたんですが、45歳の男性が親のお金をあてにするなんて情けないじゃないですか。このまま業績が回復しないで、借金でもできたら、新婚生活がマイナスからのスタートになりますよね」

この事実が明るみに出てから、2人は話し合った末、交際を終了させることにした。

デート代を払える男がかっこいい、のか?

“武士は食わねど高楊枝“ということわざがあり、お金がなくとも、それを表に出さずに気位高く見せるのが男の美徳。だからこそ、デート代を払える男がかっこいい。そんな風潮が昔の男女の恋愛事情にはあった。男女平等の社会になって久しいのだが、いまだにその考え方は、根強く残っている節がある。

だから、お見合いでお茶代を割り勘にされようものなら、女性たちは「今日の男性は、お断りでお願いします!」と目を吊り上げて怒るのだろう。

「信じられます? 今日の男性、初デートの食事がファミレスでした」

「映画を見終えて、どこで食事をするのかと思ったら、映画館の入っていたショッピングモールのフードコートのラーメンでした」

デートの店選びにも厳しい目を向ける女性たちは、まだまだ多い。

ただ、お金がないのにやせ我慢して払い続けていても、最終的に内情がわかったときに、そこから結婚まで進むのは難しい。

お金に対する考え方は人それぞれだ。お金の使い方は、その人の育った環境や人間性を映す鏡だともいえるだろう。節約癖がついている人が無駄な散財をするのは、大きなストレスになる。また、“使うところにはお金を使いたい“と思っている人が、1円たりとも無駄遣いしない生活を強いられたら、心が貧しい気持ちになる。

お金を何にどう使うか。その考え方が一致している相手でないと、結婚するのは難しい。

鎌田 れい 仲人・ライター

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かまた れい / Rei Kamata

雑誌や書籍のライター歴は30年。得意分野は、恋愛、婚活、芸能、ドキュメントなど。タレントの写真集や単行本の企画構成も。『週刊女性』では「人間ドキュメント」や婚活関連の記事を担当。「鎌田絵里」のペンネームで、恋愛少女小説(講談社X文庫)を書いていたことも。婚活パーティーで知り合った夫との結婚生活は19年。双子の女の子の母。自らのお見合い経験を生かして結婚相談所を主宰する仲人でもある。公式サイトはコチラ

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