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「プレカリアート」決起、そして新南北戦争? 終末博士の予想するシナリオ

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ニューヨーク大学のルービニ教授はまたの名を「終末博士」という。2008年の金融危機を予言し、まだ世間が新型コロナを甘く見ていた春先、「株価は3〜4割下がる」と断言した。

その後の株高を「市場の自己欺瞞」と切り捨てる終末博士は今、「プレカリアート」に注目する。プレカリアス(不安定な)とプロレタリアート(労働者階級)の合成語でギグワーカーやフリーランス、パートなどの人々のこと。

独『シュピーゲル』誌のインタビューで教授は言う。「システムが病んでいる」。政府のコロナ支援金が打ち切られたら、企業は首切りを断行し、新たなプレカリアートが大量生産されるだろう。供給過多に陥ったプレカリアートは、か細い収入がさらに細る。

家賃が払えず、電気も水道も止められたら街頭に飛び出すしかない。いや、すでに決起は始まっている。警官による黒人圧殺事件が発端のBLM(ブラック・ライブズ・マター)運動。教授の観察によれば、デモ参加者の4分の3は白人だ。プレカリアートとマイノリティーの怒りが1つになったのである。

プレカリアートは米国政治を変えつつある。支持率が上向かないトランプ大統領は「米国を極左に渡すな」と金切り声を上げている。

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