8月の猛暑のさなか突然大型冷蔵庫が冷えなくなった。すぐにメーカーに連絡したが、「修理に行けるのは早くて2週間先」とあっさり言われて目の前が真っ暗になった。買ってまだ3年経っていない日本の一流メーカーの冷蔵庫である。この前の冷蔵庫は22年使ったから、こんなに早く壊れるとは本当に驚いた。
そのときに思い出したのは、昔東南アジアの離島で買った中古の冷蔵庫のこと。何とそれは24年前に日本から輸出された物だった。外観は古びていたものの、性能にはいささかの問題もなく「さすがはメイド・イン・ジャパン」と現地の人々とうなったものだった。
幸いメーカーの保証期間内で修理費用は無料だったが、真夏の2週間、クーラーボックスでしのぐのはつらかった。やってきた年配の修理員は、「お待たせしてたいへん申し訳ありません」と謝り、「ここ数カ月は1日10軒修理に伺っており、正直人員不足なんです」と実情を話してくれた。
「人員増が必要だね」と返すと「この仕事は若手が2〜3年学んでできるものではないんです」と語っていた。現場で故障の原因を見極めて修理するには一定の経験とスキルが必要になる。反面、修理員の給与は安いため、若手は就きたがらないという。
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