米大統領選での民主党の候補者選び(予備選)。前副大統領で中道派であるバイデン氏が、左派のサンダース氏にどこまで迫れるかが焦点になっている。
バイデン氏は、緒戦のアイオワ、ニューハンプシャー、ネバダの3州で連敗を喫し撤退寸前に追い込まれながら、サウスカロライナ州で起死回生の初勝利を収めた。14州の予備選があった3月3日のスーパーチューズデーでは、4日午後時点(日本時間)で、バイデン氏が9州を制した。サンダース氏はカリフォルニア州など4州で勝利した。事前にバイデン氏の苦戦が伝えられていただけに、想定外の善戦である。
バイデン氏が5位に甘んじたニューハンプシャー州予備選翌日の2月12日、米CNBCのウェブ版は「バイデン陣営が急速に崩壊した理由」と題する記事を掲載。指名への道は「絶たれた」と断じた。記事によると、バイデン氏がこれまで有力視されたのは、あくまでも生誕地や選挙区との関係にすぎないとする。生まれ故郷のペンシルベニア州と、上院議員を務めたデラウェア州は、ブルーカラー層が多い所だ。これがラストベルト(さび付いた工業地帯)の有権者をトランプ大統領から奪還するのに最適だとみられていた。
だが、過去の候補者選びでは惨敗しかない。1988年に初めて大統領選に挑戦したときも、オバマ氏が党の指名を獲得した2008年でも、あえなく撤退している。
ワシントンポスト紙(2月6日付)はアイオワ州でのバイデン氏の惨敗を受け、「陣営の問題は本人に原因がある」と指摘。是が非でも大統領になるという、やる気に欠けていると批判した。昨秋、心臓病の手術を受けたにもかかわらず、命懸けで戦う気迫が感じられるサンダース氏とは対照的だ。
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