──エンジンがいらない電気自動車(EV)の普及はエンジンメーカーとして痛手では?
EVが広がることは、われわれにとってはリスクとして大きい。モーターに移行してしまうとエンジン技術が生かせなくなる。とはいえ、人が移動する、というニーズ自体はなくならない。できればモーターも内製化したい。ただ造るだけではなく、競争力がある商品でないと勝てないと思う。移動手段の提供とパワートレーンの2軸で生き残りを図る。
──バイクの電動化は進みますか。
大型や中型の2輪車に乗る人の多くはステータスや走る楽しみを求めている。一方で、若い人たちの一部は合理的になっていて、同じ価値観ではない。自動運転やEVがいい人もいるだろう。世界で年間500万台の2輪車を売る中でニーズを見ていく必要がある。
しかし、電動化バイクはまだ、1回の充電で走行できる距離が短いし、コストも高い。これでは合理的に移動するニーズに合わない。
──台湾ではすでにバッテリー交換式の電動2輪車が普及しています。日本との違いは何でしょうか。
台湾では電動バイクが普及しているが、ビジネスとして成立していない。バッテリー交換式の場合、膨大な数の充電ステーションの設置が必要だが、台湾では政府が介入して設置している。そのうえ、車体価格も補助金で引き下げている。現状は市場性がないが、いずれ普及すると考えている。バッテリー交換式のEVバイクと急速充電式のバイクの開発を進めている。
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