──社長就任直後は、ヤフーとの提携解消を掲げていました。
提携強化を打ち出したのは、アスクルの企業価値を向上させるうえで合理的だと判断したからだ。業績向上とロハコの構造転換、これら2つを追求するには、ヤフーが運営するECサイト、PayPay(ペイペイ)モールとの連携を密にすることが有効だと考えた。
19年8月の株主総会の前は、ヤフー側の真意がわからず提携解消を求めてきた。コミュニケーションに課題があったのかもしれない。ただ昨年9月以降、ヤフーの川邊健太郎社長や小澤隆生取締役と協議を重ねた。今は、ロハコの健全な成長に向けて構造転換を進める点で理解が一致している。
──ヤフーとの協調路線を強めて、ガバナンス体制を維持できるのでしょうか。
今回の解任騒動を通じて、業績を上げていくことの重要性を学んだ。岩田前社長のときは、物流センターの火災や配送料高騰などの環境変化が原因で、ロハコの業績は不振だった。ただ、いかなる環境でも業績を上げられるようにすれば、ヤフー側の一存で解任されることはないはずだ。
私の立場からコメントはできないが、アスクルへのヤフーの出資比率の引き下げや、経営の独立性などは、独立社外取締役が決まりガバナンス体制を構築してから、必要に応じて協議していく。
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