──トヨタとの提携を深めた意味合いを教えてください。
15年間の提携期間でできてしまった垣根を壊したかった。これまではギブ・アンド・テイクを原則としていた。だが、規模も違うし、スバルから返せるものが多くはない。返すものがないから仕方なく自分たちで開発することもあった。開発では協力したとしても、販売現場ではガチンコ勝負。結果として「ここから先は教えない」とお互いに壁を作っていた。
だが、そんなことを言っている場合ではない。100年に1度の変革期にすべての技術をスバルだけでやっていたらパンクする。トヨタだって協業できるところはしたい。できる部分は協業して、開発リソースはスバルらしさを磨く方向に割いていく。言うだけでは伝わらないので象徴が必要だった。
──相互出資でどう変わりますか。
実は、スバルもトヨタの株主になったことのほうが意味は大きい。昔のトヨタには資本の論理もあった。私も以前(折衝)窓口をやったが、嫌な思いもした。スバル側も、これまでは大株主であるトヨタへの遠慮が出てしまうことがあった。われわれも株主になることで、対等に付き合える。現場には、仲良くけんかしてくれよと言っている。
──共同開発も多い中、どうスバルらしさを守りますか。
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