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「今、現金の利便性を高められるかが勝負だ」 舟竹泰昭 セブン銀行 社長

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ふなたけ・やすあき 1956年生まれ。80年東京大学経済学部卒業、日本長期信用銀行(現新生銀行)入行。2001年アイワイバンク銀行(現セブン銀行)入行。業務開発部長、企画部長などを経て、18年6月から現職。(撮影:今井康一)
キャッシュレス化で転換期を迎えるセブン銀行。現金利用が減る中、ATM手数料が収益の中心である同社は成長戦略をどう描くのか。舟竹泰昭社長に聞いた。

──キャッシュレス化という逆風が吹いています。

変化はチャンスでもある。例えば、ATMを利用してQRコード決済や電子マネーにチャージできるサービスを始めた。結果、昨年9月以降、6年半ぶりにATMの平均利用件数が前年比で伸びている。すでにQRコード決済関連だけでメガバンク1行に匹敵するほどの利用件数になっている。奪われる部分はあるが、ビジネス機会になる部分もある。

──そうした利用は将来的になくなる可能性もあります。

現金志向の人は一定数いるはずだ。われわれはATM普及を通じて現金の利便性を高め、キャッシュレスの流れを抑えてきた。今は、現金とキャッシュレス間の利便性を高める役割を担っている。

黙っていると、スマホ決済だけの世界になってしまうが、そこには取り残される人がいるはずだ。自然災害のような不安要素もある。現金決済はそれらのバックアップになる。現金決済が縮小している現状だからこそ、現金の利便性を高めるサービスを提示できるかが勝負だ。それができれば、現金もキャッシュレスも成長できる。

──新しいサービスの軸になる新型ATMの設置を始めました。

2020年夏までに都内、24年度までに全国のATM(約2万5000台)を置き換える計画だ。NECの顔認証技術や、本人確認書類を読み取るスキャナーなど、現金入出金以外のサービスにも対応できる機能を搭載した。ATMを使った本人確認やそのデータを活用した健康管理サービスも検討している。機能が増えてくれば、マルチコピー機に近くなり、融合していくかもしれない。

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