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変わる春節の風物詩、帰省ラッシュの混雑解消 時間を金で買う時代

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デジタル化は中国の交通環境を大きく変えた。写真は海南省海口駅の顔認証システム(筆者撮影)

今年は2月5日が春節(旧暦1月1日)で、中国はいま帰省のための「民族大移動」真っ盛りだ。毎年恒例の国民的行事だが、近年は交通網のバージョンアップやデジタル化の進展、働き方の変化などで様変わり。駅に群衆が詰めかけ、何日もかけて故郷に帰る風景は過去のものとなりつつある。

中国政府は1月21日~3月1日を「春運」(春節の特別輸送)期間と定め、この間の帰省客を延べ29億2000万人、対前年比0.6%増と予想している。内訳は道路(バス、自家用車など)24億6000万人(同0.8%減)、鉄道4億1300万人(同8.3%増)、航空機7300万人(同12%増)などとなっている。長距離バスを中心とした道路交通利用が減る一方、大きく増えているのが高速鉄道と航空機の利用だ。中でも高速鉄道は定番だった夜行列車に代わり、帰省手段の主役となった感がある。

時間を金で買う時代

中国の高速鉄道は2018年1年間だけで4100キロメートルが新たに開通、総延長は2万9000キロに達した。1年間の新規開業だけで日本の新幹線の総延長を軽く上回る。すでに全国の主要都市はほぼカバーしている。利用増の背景には国民の所得向上がある。在来線と高速鉄道は料金に2~3倍の開きがあるが、所要時間は3分の1から4分の1で済む。お金で時間と快適さを買える人が増えているということだろう。飛行機での帰省が増えているのも同じ理屈だ。

加えて利用客の行動に強い影響を与えているのがデジタル化だ。高速鉄道、在来線を問わず、すでに鉄道の全座席が中国鉄路総公司のスマートフォンアプリで予約できる。「春運」期間のチケットは昨年12月23日の発売後、連日1100万枚以上を販売し、累計販売枚数は1月上旬時点で2億枚を突破、そのうち83.9%をスマホアプリ経由の販売が占めている。

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