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高速鉄道の急拡大事情 中国国民もついていけない

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中国の高速鉄道といえば、最近はインドネシアなどで日本の新幹線との競争が話題になるばかりだが、国内事情はどうなっているのだろうか。ここ数年、中国に行く機会が増え、特に内陸部へ行くことが多いのだが、「今は高速鉄道があるから、どこへでも行けるよ」と中国の友人は気軽に言う。

確かに、武漢から上海までわずか5時間で走ったときは、正直目を疑った。「飛行機は大気汚染や機体整備で遅れることが多いから、最近は使える所はすべて高速鉄道で行く」というビジネスマンを何人も見てきた。昨年まで通っていなかった地域で突然、「以前は5時間かかったが、今は1時間さ」と自慢げに言われることもある。事前に調べて行かないと、その新設速度にはとてもついていけない。

料金は日本などと比べるとかなり安い。北京─上海の料金は所要時間約6時間で普通車両が550元(約9000円)。日本なら東京から名古屋までしか行けない料金だ。さらに主要幹線は満席であることが多いが、新しくできた線の中には空席が目立つものも見掛けられ、これで儲かるはずがない、という所にまで線路が広がっている。内陸部のある駅は周囲に巨大なビルがいくつか建っているだけで、街からも離れており、人けもないありさまだった。

結局負担は庶民に

昨年までの中国国内の高速鉄道網は約1.9万キロメートルで、すでに世界一の座にある。中国の主要都市はほぼ網羅しつつある。しかしそれだけ急激に鉄道網を築くわけだから資金負担も大変だ。中国鉄路総公司の負債総額は4.7兆元(約77兆円)を超えている。とても利益を生む状況にはなく、負債だけが膨らんでいく構図になっている。そんな中でも2020年までにはさらに1万キロメートルの高速鉄道を造る計画だというのだから、正直驚くほかない。

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