なぜ、世界は “右傾化”するのか?
池上 彰、増田ユリヤ 著
一国主義を表明する米国、欧州連合(EU)からの離脱を決めた英国をはじめ、世界の右傾化が加速している。その実像を、現地ルポと併せて解説した。
一概に右傾化といっても、それぞれの国には歴史的背景、宗教や文化といったさまざまな事情がある。そうしたことを丁寧に読み解いていくことで、現在の右傾化を分析。右だ、左だと決め付けることで物事の本質を見失っているメディアの報道姿勢についても批判している。
ニューヨークのイスラム学校の教師、極右政党を支持するアフリカ系フランス人、英国在住のポーランド系移民など、日本ではあまり伝えられていない現地の人たちによる生の声も多数掲載する。
「穴場」の喪失
本村凌二、マイク・モラスキー 著
古代ローマ研究者と日本文化研究者が、縦横無尽に語り尽くした比較文化論。
日本の酒場をこよなく愛する著者らは、最近とみに飲食店の「穴場」が減ってきたと言う。その原因の一つはグルメサイトの台頭で、店はランキングを上げることに躍起になり、客も星の数が多ければいい店と評価する。そのため、人々は自分自身で新しい店を発掘する冒険心や探求心を失いつつある。これは文化の衰退ではないか、と。
100円でもおカネを賭けることでスペキュレーションが真剣味を帯びてくるとギャンブルの効用を説いたと思ったら、東京・日本橋の上に高速道路があるのは不自然を通り越し醜悪だと容赦ないなど、意気は上がるばかり。
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