自由のこれから
平野啓一郎 著
たとえば、ネットショッピングでの「レコメンド機能」。買おうとしている商品の画面で、それを買った人がほかのどんな商品に関心を示しているかが紹介され、買う気がなかったものまでついつい買ってしまう。あるいは、「自動運転」。これが実現すれば、人間の運転は危険と見なされ、車を運転する自由は奪われるかもしれない。ビッグデータと人工知能(AI)の発達によって、私たちの自由はどんどん狭められていくのではないか。
人間の自由意思はどこへいくのか。著者が提唱する、複数の顔を使い分けて暮らす「分人主義」を参考にしながら、自由とは何かを考察する。デザインエンジニア、法哲学者、システム生物学者ら、専門家との対談も収録。
フェイクニュースの見分け方
烏賀陽弘道 著
ウソかホントかわからない大量の情報が日々流れる現在、新聞・雑誌などで記者として自らニュースを発信し続けてきた著者が、その真偽を見抜く方法を解説した。
福島での原子力発電所事故の際に流れたさまざまなデマや、政権の圧力によってテレビ局の看板キャスターが降板させられたとの2016年3月のニュースなど、具体的な事例を精査しながら、ニュースを読む際のポイントを指摘。
匿名者が発信する情報は信じるな、フォロワーの数は信用しない、引用の正確さで見分ける、ステレオタイプの物語を疑うなど、情報を健全に疑うためのヒントが満載されている。最終的に「事実(ファクト)」にたどり着くことが肝心だと説く。
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