EC事業のイメージが強いアリババグループにとって、毛色が異なるのがクラウドコンピューティング事業「アリババクラウド」だ。2016年3月期は事業単体で30.19億元(=452.85億円、1元=15円換算)の売り上げを稼いでいる。自社の巨大なサーバーとシステムをクラウドサービスとして他社にも提供しているという点では、アマゾンの「アマゾンウェブサービス(AWS)」に近い。黒子役であるアリババクラウドの役割を宋子曁(ユニーク・ソン)氏に聞いた。
──アリババクラウドのサービス内容は?
アリババクラウドは09年に設立されました。グループ内の各業務でクラウドに対する需要が高まってきて、外部にも提供できると判断したことが設立のきっかけです。今では中国国内最大のクラウド事業者であり、全世界で230万社のクライアントを持っています。収益の伸びも順調です。アリババグループにおけるクラウドコンピューティング事業は5期連続で3ケタの伸び率(100%以上)を実現しています。16年3~6月の最新データでは、収益は前年と比較して156%上昇しました。
──今年1月には、ソフトバンクと日本でクラウドサービスを提供する合弁会社を設立している。
日本のクラウド市場は競争が激しく、外資系企業が入りづらくなっています。われわれは日本でのパートナーを探し、パートナーが現地で持つ影響力にアリババの技術を加えたいと考えていました。グループと歴史的な関係があったことから、ソフトバンクをパートナーに選びました。中国国外のクラウド市場ではAWSの存在感が高いですが、われわれは競合とぶつかり合うつもりはありません。アリババクラウド独自の技術と機能を強みとしてクライアントにサービスを提供します。
──アリババクラウドの強みとは?
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