驚いたの何の。英国のEU離脱だ。開票までは残留派が優勢とみられていただけに、離脱派が勝利したときの為替、株価などの反応には大きなものがあった。
その原因について、マスメディアはさまざまに報じている。曰(いわ)く移民問題、曰く世代間格差、曰く地域格差などなど。同時に、これからどうなるのかについても、いろいろと分析されているが、不透明感が増している。EU側は早期の離脱交渉開始を望んでいるが、英国の離脱通告なしには始まらない。当の英国も次期首相の本命とみられていたジョンソン前ロンドン市長が出馬を取りやめるなど、混乱が続いている。
問題の本質はグローバリズムとナショナリズム的なローカリズムとのせめぎ合いであろう。グローバリズムの信奉者は「世界が一つになり、足りているところから足りていないところに資源を移すことが、いちばん合理的だ」との意見を持っている。そして、それを実現するために、国境の壁を可能なかぎり低くしようと努力している。
これに対し、ローカリズム側は「自分たちのことは自分で決める」との考えの下、国境の壁は高くする。
一長一短があるが、少なくとも今回の「選挙で選ばれたわけでもない官僚たちに何で偉そうにされるんだ」という英国人の主張には、一理あるといわざるをえない。
次に注目は米大統領選
「代表なくして課税なし」。約240年前、英国の植民地だった米国が独立戦争時に掲げたスローガンだ。当時の米国は、自らの代表を英国の国会に送ることができず、自分たちの知らぬところで決められた税金を徴収されていた。これに対する反発が独立戦争の主因だった。
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