久しぶりの中国で携帯電話が突然使えなくなった。先方の携帯の不具合かと思いきや、なんと自分の携帯が使用停止になっていた。
昨日まで普通に使えていたのになぜ? 携帯会社に持ち込むと「実名登録がされていないので、すぐに登録を」との返事。そのプリペイドSIMカードを買った5年前には購入時に実名が必要ということはなかった。昨年、携帯を使った詐欺を予防するという目的で実名制が導入されていた。
驚いたことに「買った地域で登録しないと使えない」。中国の携帯会社が地域別なのはわかっているが、ここは広東で、買ったのは上海である。
こんな不便はないと文句を言うと、「ネット上でも登録できる」というので、試してみた。何度やっても、身分証番号の代わりにパスポート番号を入力できず、断念。実名登録した新しいカードを買う羽目になり、古いカードに残っていた数百元を失った。
それでも携帯はましなほうだった。
その後、地方の中心都市へ行き、駅前の安くてきれいなホテルに泊まろうとしたところ、「外国人は泊まれない」。二つ目のホテルでは「政府の指示で中国公民しか泊められなくなった」と言われ、揚げ句三つ目のホテルでは「この街であなたが泊まれるのは大型ホテルのいくつかしかない」とタクシーに押し込まれて、高級ホテルに送られてしまった。宿泊料金は最初のホテルの3倍に達した。
そのホテルで「なぜ一般のホテルは外国人を拒否するのか」と聞いてみると、「拒否しているのではなく、システム上、中国人の持つ身分証番号以外入力できない」という答えが返ってきた。政府は、最近緩んでいた本人確認後の宿泊許可という原則をかなり厳しくホテルに課している。ホテル側が原則に従ったため、われわれ外国人が締め出されることになったのだ。
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