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政治・経済・投資 #少数異見

NHKのアニメ番組に学べ 「8月ジャーナリズム」は

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当欄くらいは本音を、いや毒を吐いてしまおう。筆者はいわゆる「8月ジャーナリズム」が嫌いである。

広島、長崎への原爆投下の日から8月15日の終戦記念日に至る時期に、報道機関が大量に垂れ流すマンネリ企画のことだ。平和が大事だだの、核兵器を廃絶せよだの、戦争体験を語り継げだの、きれい事をおっしゃるが、現実的な提案はないに等しい。

視聴者の側も割り切っていて、この時期の報道を淡々と受け流す。実際、死者を悼み、平和を祈るのはお盆の時期にふさわしいし、報道の洪水は、どうせ9月にはぱったりと姿を消すのだし──。

それでも筆者は時々腹に据えかねて、テレビに向かって毒づく。「おまえたち、鶴を折っていれば平和が来ると本気で信じているのか」と。

「団地ともお」の問い 

そんな中で、今年はキラリと光る番組があった。NHKのアニメ番組「団地ともお」の8月14日放送分である。このシリーズはほのぼのアニメながら、大人と子どもの意識の断絶がリアルに描かれている点に特徴がある。

この日の45分版特別編は、「夏休みの宿題」がテーマだった。ヒマワリの観察日記やラジオ体操とともに、小学生の主人公ともおは戦争に関する作文を書かねばならない。

ともおは屈託なく教師に尋ねる。「終戦記念日って戦争が終わったことを喜ぶ日なの? それともたくさん人が死んだから悲しむ日なの?」 素朴な問いかけに教師は答えに詰まる。戦争の悲惨さや平和の尊さは、いつも紋切り型で語られている。しかし子どもたちが真剣になって、戦争への問いかけを始めたら、大人たちはお手上げになること必定であろう。

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