民主化以来、中国との関係が変化しているミャンマー。中緬国境はずっと緊張状態が続いており、ミャンマー政府と少数民族の間で停戦合意ができていない地域も多い。3月にはミャンマー軍が、中国系のコーカン族武装勢力と交戦の際に中国領を爆撃、死者が出ている。
北東部の町、ラショーから車で5時間、国境の町ムセに行ってみた。中国側は瑞麗という名前だが、ムセと瑞麗は二つで一つの町だ。往来自由の地元住民が検問所をスイスイ通る一方で、外国人には原則閉じられている。
今回、ミャンマー軍に所属し、国境地区麻薬撲滅活動に取り組んでいる中国系ミャンマー人と出会った。彼はシャン語など少数民族の言葉に長けており、さらには中国語、英語も堪能。先祖は雲南から来た華人だという。検問所のない国境地帯も難なく行き来できる珍しい存在だ。
現時点での中国との関係について彼は言う。「爆撃の件は、誤爆として和解した。その証拠に不法森林伐採で捕まっていた中国人の一部が釈放された」。彼によれば「中国人はカネになる物は何でも持っていく。ミャンマー領の木材はどんどん切られていて、この妥協でまた不法伐採が始まるおそれがある」そうだ。
住民とは対照的に、外国人の往来が困難な理由を聞くと、「中国の警戒感が強いから」と断言する。
中国が阻止したいもの
何を中国が恐れているかというと、第一に麻薬。アヘン戦争というトラウマを抱える中国は麻薬に神経質だ。
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