フランスが「学校のいじめ」厳罰化に動いた事情 日本のいじめと異なるところはあるのか

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中高のときは外国から帰国した転入生が、自己アピールの仕方や冗談の言い方、笑うツボ、制服のアレンジの仕方などが他のクラスメートと違うなどといったことで距離を置かれたり無視されたり、持ち物を隠されたりというようなこともあった。

もちろん当時ももっと暴力的だったり、あからさまに攻撃するようないじめもあったと聞いているけれど、最近は被害者の中学生が自殺した件など、スマホの普及で複雑化もしてるし親や教師などの目から届かないところで行われがちなのも問題だと報道されている。

今回フランスの法律が可決される1つの理由となった、「いじめは犯罪である」というのは日本でも当てはまると感じる。ただ、フランスでは年末の車燃やしもそうだけど、犯罪が総じて日本より暴力的なイメージがあるのだけど、いじめについてもそう? エマニュエルが子どものころや学生のころはどんないじめがあった? 今はやはりフランスでもスマホの普及でいじめの内容も変わってきているのかな。

エマニュエルが学生時代体験したいじめ

エマニュエル:フランスにも昔からいじめはあったけれど、確かにネットやスマホの影響でさらに状況は悪化しているように思えるね。ネット上だと親や教師に認知されにくいというのもある。それにネット上のいじめには、いじめる側のグループには人数も時間も場所も制限がなくなるわけだ。これは僕が子どものころにはありえなかった話だ。とはいえ、僕が学生だったころにも、ハラスメントのようなものを目撃したことはあるよ。小学生時代に僕が体験したのは学校内で行われたものではなく、電話を使ったものだった。当時は携帯なんてなかったから、家の固定電話だね。同じ学校の誰かが、僕やほかの何人かの生徒に昼夜を問わず何度も電話をかけてきた。そして受話器を取っても相手は何も答えない。

これが何日も続いて、しばらくしたある日、電話の向こうの相手が答えた。そして、僕が当時好きだった女の子のふりをして、「言いたいことがあるの、私あなたが嫌いなの」と言った。これで、声や話し方から、相手が同じクラスの女子の1人だと判明したんだ。理由はよくわからないけれど、僕に嫌がらせをしたかったんだと思う。

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