「残業時間別」で見た日々の暮らしと仕事のリアル 10時間、40時間、200時間…一番不幸は80時間?

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「残業時間」からその会社のライフスタイルが見えてきます (イラスト:UKI)

私が就活生の支援を始めてから、ちょうど10年になります。ある就活生が、私へこんな相談をしにきてくれました。

「激務」の基準は変わってきた

彼は「タフなので激務でも大丈夫です!」と快活に言ったので、「激務って、大体何時に帰宅するくらいまで耐えられる?」と、問いかけてみたところ「21時です!」と、明るい声が返ってきました……。いっとき会社に寝泊まりして働いていた私にとっては、ずっこけてしまうような話です。

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そう、この10年で働き方は革命的に変わっています。そして、自分の労働時間をみんな「標準的」だと思っている。だから残業が月10時間の人は、月の残業80時間の人生を想像できません。

そこで今回、月残業10時間から230時間までを経験してきた自身の体験を踏まえて、それぞれのライフスタイルを解説していきたいと思います。就活生や転職希望者の参考になれば幸いです。

残業月10時間の暮らし:18時以降の予定は自分次第

平日の18時にヘアサロンへ行ける。それが残業月10時間のライフスタイルです。帰り道のスーパーで何を買って作ろうかな、なんて考えながら退勤する。会社の終業時刻によっても異なりますが、17時半にもなればオフィスに残っている人はまばらです。

本当は残業なしがいいけれど、現実的にそうはいかない日だってあります。たとえば、退勤ギリギリに電話でお問い合わせが来てしまったり、今日中で頼まれた仕事が少し長引いてしまったり。

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