育休後の「長い子育て期」こそ夫の力が必要な訳 「逃げ恥」や「ミシェル・オバマ」から思うこと
そして育児は「育休」「時短勤務」の後もずーっと続きます。子どもたち全員が小学6年生になるくらいまではなんだかんだと「育児期間」。
夏休みなどの長期休みや代休など、平日に学校が休みのときもあるし、子どもが習い事をやりたいといえばそこへの送り迎え、また両親ともに仕事の終了時間を調整できないと子どもだけでお留守番するという状況も。
シッターサービスを使うことができる環境の家庭ばかりではありません。私自身、この育児期間中の夫婦間の時間調整が上手くまわらないことがかなりのストレスになっています。
さまざまな場面で「新しい生活様式」を模索中の今ですが、前向きに捉えたいことの1つとしてZoomなどを使ったオンライン会議も増え、オフィスでなくても働ける環境が急速に整ってきました。新しい働き方、新しい育児の仕方も生まれてくるときなのかもしれません。もちろん仕事内容にもよりますが、フレックスや時短勤務の形はいろいろあっていいように思います。
「子育て」の期間について、もっと社会全体で考えたい
ミシェル・オバマ氏の自伝『マイ・ストーリー』の中に、シングルの女性が、子どもの送迎で仕事を中抜けするとき、周囲の人がヘルプする、という描写が出てきます。
親だけでなく、仲間たちみんなで子育てをしているように感じて、私、このシーンがすごく好きなんです。
これからの時代は子連れ出社ももっと認められるようになるかもしれません。あるいは、子どもの面倒を見るのが家族ばかりではなく、仕事仲間や新たなコミュニティーということもあるかもしれません。
出産、乳幼児期を過ぎても続く「子育て」の時間。育休と同じようにこの期間についてももっと社会全体で考えたい。子どもたちを見守り、さまざまな形でサポートできる環境が整ったら、もっとすてきな社会になるんじゃないかな、と思っています。
愛知県出身。小学館『Domani』を始め、数々のファッション誌で人気モデルとして抜群のセンスを発揮しながら、多方面で活躍中。キャンプやスキー、シュノーケリングなど、季節に合わせたイベントを企画し、3人の子どもとアクティブに楽しむ一面も。今年は登山に挑戦する予定。自身の育児の経験や周囲の女性との交流の中で、どうしても女性の負担が大きくなってしまう状況について考えを深めつつ、家庭におけるジェンダー意識の改革のため、身を持って夫婦のあり方を模索中。
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