「すごい人」と知り合いたがる輩に欠けた視点 知り合うだけではまったく何も変わらない
顧客の声を徹底的に聞いて回った
コミュニケーションについて言えば、「人に聞くことの威力」はとても大きいと思います。30代のあるとき、私は文具・オフィス家具製造流通のプラスで、既存事業の営業指導や、マーケティング戦略の策定といった仕事をしながら、新しいプロジェクトにとりかかっていました。
それは、プラスが別事業部にて行っていた小中学校向け用品のデリバリーサービスを、自分の属していたカンパニーで統合し、全面的にブラッシュアップするというプロジェクト。事業戦略からカタログづくり、物流や基幹システムの統合まで含めた大改革です。このプロジェクトを実行するにあたり、まずは基本となる「100日プラン」を立てることにしました。
このときに、「まずは、お客様の声を徹底的に聞こう」と考えました。
そこで、基本的な戦略を立てる前に、何十校も学校を回って、事務用品の購買を担当している方々に直接話を聞きまくりました。
現場で事実を集めたら、それを「So what?」=「つまり、どういうこと?」と自分に問うことで、抽象化していきました。「つまり、どういうサービスが求められているのか?」を明確化していったのです。
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