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30歳フリーター男性は孤立から逃れられるか うつ病を患う父の介護を引き受ける不安

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  • 田中 俊之 大妻女子大学人間関係学部准教授

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将来、両親の介護が必要になったとき、自分自身が社会とのつながりがなくなってしまうのではないかと、不安感でいっぱいに(写真:freeangle/PIXTA)  
女性の育児や仕事など、女性の問題ばかりが取り上げられるこのご時世。しかし、男だって「男ならでは」の問題を抱えて生きづらさを感じています。男が悩むのは“女々しい”!? そんなことはありません。男性学研究の精鋭、田中俊之先生がお答えします。

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■今回の相談
田中先生はじめまして。私は30歳フリーター男性です。彼女なしです。実家暮らしで、一度も家を出たことがありません。父母ともに健康とは言いがたく、近い将来、介護が必要になりそうな感じです。
父は10年前にうつ病を患って会社を辞め、家族から無視されており、日中から酒を飲んで、親父くさい発言をしてはさらに嫌われるという、負のサイクルに入っています。
きょうだいは妹が2人いて、父を除いた家族4人は仲良くしているのですが、妹2人はSEとしてバリバリ働いているし、親の介護は自分がしなければならない確率が高く、父は、昔から人を物のように扱うところがあったので、自分も物のように扱われるのが地味にしんどいです……。男性だから仕事以外で、人間関係を築いたり、生きがいを見つけるのが苦手なのかなとすら思ってしまいます。
自分も、そのうちオヤジになるわけですが、平場で人間関係が築けるだろうか……とか、親が死んで家族が離ればなれになってしまったら、自分は孤立するんじゃないかと、考えてしまう。不安です。
趣味でつながりのある人や、職場に話をする人はいるけど、それを超えてつながるにはどうすればいいんでしょう。転勤族だったので地元の友達もいない。すごく憧れてしまいます。
タカハシ

「7040」問題をめぐる社会的背景

まずは落ち着いてください。

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NHK『クローズアップ現代+』「アラフォー・クライシス」(2017年12月14日放送)で、親は70代で年金頼み、子は40代になっても十分な所得がない「7040」問題が取り上げられていました。

番組では「中には、親の介護に追われ、共倒れしかねないケースも出てきています」と解説されていたのですが、これはまさにタカハシさんの目の前に迫った危機だと言えます。いまから備えなければというお気持ちは十分に理解できます。具体的な対策について考える前に、まずは、この問題をめぐる社会的背景を押さえておきましょう。

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【1990年代後半の就職氷河期の問題点】

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