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金正男は「壁がない平和な世界」を夢見ていた 7時間独占取材した記者が伝えたいこと

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  • 高橋 浩祐 米外交・安全保障専門オンライン誌「ディプロマット」東京特派員

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2月17日、五味洋治編集委員(中央)は金正男暗殺を受けて記者会見を開いた(筆者撮影)

マレーシアで毒殺された金正男(キム・ジョンナム)氏への独占取材を重ねてきた東京新聞の五味洋治編集委員が2月17日、東京・有楽町の日本外国特派員協会(FCCJ)で記者会見を開いた。五味氏は冒頭、「個人的にも非常にショックを受けている」と現在の心境を述べた。

そして、自らの命を失うリスクを背負いながら、3代世襲など北朝鮮の体制を批判してきた金氏について、「今私が彼を称賛したいのは彼の勇気」と故人を偲び、「できれば彼の言葉をより多くの人に知ってもらい、現在の北朝鮮を変えていく力につながればいいと希望している」と述べた。

インタビュー7時間とメール150通

五味氏は2004年、北京の国際空港で偶然、金正男氏に出会ったことをきっかけにメールのやり取りを開始し、交流を深めてきた。そして、マカオや北京での計7時間に及ぶ直接インタビューや150通以上にも上るメールのやりとりを踏まえて、2012年1月20日に『父・金正日と私 金正男独占告白』を出版した。金氏との最後のメールのやり取りは、その出版直前の同年1月上旬だった。

五味氏は正男氏と会った印象について、次のように語った。「遊び人で女性関係も複雑で、ギャンブル狂といったいろいろなうわさがあった。しかし、私が会った印象では非常にインテレクチュアル(知的)な方だった。礼儀も正しくユーモアもあり、うわさとの大きな落差を感じた」。

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【マカオ取材に同伴した妻もショック】

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