学習指導要領とは、全国どこでも一定水準の教育を受けられるようにするため、文部科学省が定めている教育課程(カリキュラム)の基準。これを基に、児童・生徒たちの教科書や時間割が作られるという、日本の教育の根幹となる基準です。学習指導要領は学識者で構成する中央教育審議会による議論や、一般からの意見を募るというプロセスを経て作られ、およそ10年に一度、内容の見直しが行われています。 そのときどきの社会情勢に合わせた内容に改訂され、2017年(高校は2018年)3月に改訂されたのが「新学習指導要領」です。小学校は2020年度から実施されており、中学校は2021年度、高校では2022年度の入学生から実施されます。グローバル化や急速に進む情報化、技術革新といった社会の変化の中で、児童・生徒たちがこれから生きていくために必要な力や知識を養うことに重点を置き、改訂がなされています。