WiCON事務局
高専ワイヤレステックコンテストの本選大会・最終審査を2024年3月6日(木)に開催。総務大臣賞他、最終審査の結果をご案内します。

一般社団法人情報通信ネットワーク産業協会(会長:東京大学大学院 工学系研究科 教授・森川博之)は、全国の高等専門学校の学生を対象としたワイヤレス技術のコンテスト「高専ワイヤレステックコンテスト2024」(WiCON2024)の最終審査となる本選大会を、3月6日に東京大学・伊藤謝恩ホールで開催しました。

最優秀チームに選ばれたのは、高精度で安価な農業機械運転支援システムを提案した「令和最新版高専生(久留米工業高等専門学校)」。阿達総務副大臣より総務大臣賞が授与されました。

本選大会では、採択された全26チームの中から1月の予選大会を勝ち抜いた9チームによる実証成果のプレゼンとデモを実施。
各チームとも問題解決に向けた様々な課題に熱心に取り組み、今後の事業化も見据えた素晴らしい発表内容でした。
研究成果は、協賛企業を中心とした運営委員会および有識者による審査の結果、総務大臣賞(最優秀賞)、優秀賞、審査員特別賞、他6賞を決定し、受賞チームには表彰状とトロフィーが授与されました。

また当日は、予選大会に参加した全チームによるポスターセッションも行われ、惜しくも本選大会進出を逃した17チームにも、協賛企業による企業賞が授与されました。




表彰式終了後、WiCON2024に参加した全チームの学生・教員、阿達総務副大臣、CIAJ会長森川博之がそろって記念撮影

審査結果
■ 総務大臣賞




チーム名:令和最新版高専生
学校名:久留米工業高等専門学校
提案名:RTK-GNSSによる高精度で安価な、農業機械の運転支援システム
提案概要:持続的な農業展開のための、高精度で安価な農業機械運転支援システム。タブレットを利用して、熟練のオペレータでないと難しい農業機器の直線・曲線操縦をcm精度で支援。
■ 優秀賞



チーム名:Team SOME-RISE
学校名:佐世保工業高等専門学校
提案名:See-Side救わっどマリンデブリモニタリングシステム
提案概要:マリンデブリ問題の解決に向け、清掃作業の効率化、および漂着ごみのモニタリング調査を支援するための画像収集と通信経路の改善。現状のLPWAネットワークの課題を解決し、モニタリング調査地点の拡大と使用者を問わないシステムの構築を目指す。

■ 審査員特別賞



チーム名:アシストネクサス
学校名:仙台高等専門学校・広瀬キャンパス
提案名:シニアでも簡単操作!過疎地でも安心の生活支援システム
提案概要:少子高齢化による過疎地域での課題解決に向けた生活支援システム。省電力・長距離間でデータ通信が可能なLPWAを活用し、タップとスワイプ操作のみで直感的に操作できる情報端末(安心サポートノード)を開発。

■ WiCONフューチャー賞



チーム名:“USHI”- Labo.
学校名:都城工業高等専門学校
提案名:うしの体重(タマ)知りませんか?
提案概要:牛の出荷時期を把握するために必要な牛の体重測定の手間とコストを改善する「地域BWA&機械学習を用いた牛の画像より体重を推定するシステム」を開発。若年層の畜産業就農を促し、最終的には宮崎県の畜産業のアップデートを目指す。

WiCONイノベーション賞



チーム名:全力疾走
学校名:沖縄工業高等専門学校
提案名:視覚障がい者の自由な移動を支援する次世代ウエアラブルデバイス「わんだらん」
提案概要:(1)画像検出AIによる移動可能エリアの検出 (2)移動可能エリアにおいて点字誘導ブロックをシューズインソールに出現 (3)移動による発電 (4)振動子による周辺情報の伝達 といった機能で視覚障がい者がで点字ブロックが無い場所でも安心して自由に歩くことができるウェアラブルデバイスを開発。

■ WiCONバリュー賞



チーム名:Beyond V GoNEXT
学校名:呉工業高等専門学校
提案名:300GHz帯Beyond5G基地局を目的とした耐電力性を特徴とするペンシルビーム走査型アンテナの実現
提案概要:2022年度からの継続研究。昨年度設計・試作した92GHzの高出力ミリ波を276GHzにアップさせる3逓倍器の設計・試作と連続的にビーム走査が可能かつ送信電力に耐えうるビーム走査アンテナの設計・技術実証を実施。

■ WiCONデザイン賞



チーム名:Analysaattori
学校名:鈴鹿工業高等専門学校
提案名:AEセンサによるプレス加工時の異常検出による工場DX
提案概要:AE(Acoustic Emission)装置を利用した検出器を用いて、リアルタイムに遠距離からプレス加工時の異常を検出する方法を提案。プレス加工不良の検出精度を高めるとともに、遠隔地からの制御と確認を可能し工場DXの実現を目指す。

■ WiCONチャレンジ賞



チーム名:Shiraishi-lab
学校名:鳥羽商船高等専門学校
提案名:LPWA通信を用いたみかん栽培の省力化とDX化推進の提案
提案概要:LPWA通信基盤を用いた栽培環境情報共有とAIを用いた猿検知アラート機能による獣害対策により、高品質な温州みかん産地としての持続性を高め、生産性の向上の実現を目指す。

■ WiCONアプリケーション賞



チーム名:あかときいろのかなづちセーバー
学校名:明石工業高等専門学校/大阪公立大学工業高等専門学校
提案名:海水浴中の事故を検知する小型IoTシステム
提案概要:海水浴中の事故を検知することで、家族への警告とライフセーバーの素早い救助活動を手助けするシステムを提案

■ 協賛企業賞
- KDDIエンジニアリング賞:周防アワサンゴ観察隊 <大島商船高等専門学校>
- 安藤ハザマ賞:Youth works <佐世保工業高等専門学校>
- エクシオグループ賞:sikou no uzu <木更津工業高等専門学校>
- NTTコミュニケーションズ賞:吹雪撃退マイクロ波イノベーターズ<函館工業高等専門学校/津山工業高等専門学校/秋田工業高等専門学校>
- さくらインターネット賞:HCMTアクアパトロール <広島商船高等専門学校>
- NICT賞:B5Gサナギ <函館工業高等専門学校>
- ソフトバンク賞:Team SUO (Salesio Ube Oshima)<サレジオ工業高等専門学校/大島商船高等専門学校/宇部工業高等専門学校>
- 東光電気工事賞:TEAM MI Lab. <香川高等専門学校・詫間キャンパス>
- 日本コムシス賞:スケジュールギュウ牛 <小山工業高等専門学校>
- NEC賞:沖縄スペースレイソリューション <沖縄工業高等専門学校>
- NTT東日本賞:arcNITIC <一関工業高等専門学校>
- 日立システムズ賞:プラントDX研究会<鈴鹿工業高等専門学校/鳥羽商船高等専門学校>
- 富士通賞:Suzuki Lab <一関工業高等専門学校>
- 三菱電機賞:ezaki-lab.ship <鳥羽商船高等専門学校>
- ミライト・ワン賞:あぁ~!水素のドロォ~ン!!<鈴鹿工業高等専門学校/大島商船高等専門学校/佐世保工業高等専門学校>
- リコー賞:東の都に憧れる北国のでんぱ同盟 <旭川工業高等専門学校>
- ローム賞:日本の農業ささえ隊 <奈良工業高等専門学校>

■ 若手奨励賞
電子情報通信学会より本選大会進出の全9チームに対し授与

審査結果詳細はWiCON2024公式サイトをご覧ください。
https://wicon.jp/2024/final

WiCON2024 実施体制
■主催:一般社団法人情報通信ネットワーク産業協会(CIAJ)
■共催:総務省
■後援:一般社団法人全国高等専門学校連合会、デジタル庁、文部科学省、農林水産省、
経済産業省、国土交通省、一般財団法人全国地域情報化推進協会、一般社団法人
電子情報通信学会
■協賛:次項に記載
■運営:高専ワイヤレステックコンテスト2024 運営委員会
■メディア協力:一般社団法人日本ケーブルテレビ連盟、一般社団法人日本ケーブルラボ
■協力:株式会社ON BOARDグループ
協賛企業一覧
<プラチナ協賛企業>
KDDIエンジニアリング株式会社
株式会社 安藤・間
エクシオグループ株式会社
エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社
さくらインターネット株式会社
国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)
ソフトバンク株式会社
東光電気工事株式会社
日本コムシス株式会社
日本電気株式会社(NEC)
東日本電信電話株式会社(NTT東日本)
株式会社日立システムズ
富士通株式会社
三菱電機株式会社
株式会社ミライト・ワン
株式会社リコー
ローム株式会社

<シルバー協賛>
IHI運搬機械株式会社
岩崎通信機株式会社
NTTコム エンジニアリング株式会社
沖電気工業株式会社
鹿島建設株式会社
九州電力株式会社
株式会社国際電気
東海旅客鉄道株式会社
西日本電信電話株式会社
パナソニックエナジー株式会社
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