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学ばない「古い人」が実権握る日本の致命的弱点 中島聡さんが語る「デジタル」との向き合い方

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  • 須賀 千鶴 世界経済フォーラム第四次産業革命日本センター長
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須賀:先ほどのお話で言えば、現在は引退して悠々自適の生活をされていらっしゃる状態なのでしようか? もしくは、今もワーカホリックに働かれているのでしょうか?

中島:2019年に会社を売却したことで、多くのお金を得ることができましたし、年齢も59歳だったので、引退することも考えたのですが、家を買ったり、ゴルフをして遊んでみたりと、いろいろなことをしてみて、やっぱりこれは自分がしたいことではないなと思ったんです。

それから、プログラマーとしていろいろなプロジェクトに関わったのですが、2020年の6月にシリコンバレーで、とても面白い会社を発見して、いまはその会社のプロジェクトを手伝っています。当時は、社員が5人ほどしかいない小さな会社だったのですが、これから絶対に大きくなるし、自分がプログラマーとして会社に入ることで力にもなれると思ったので、すぐにCEOに連絡をとり、「手伝いたいから投資をさせてくれ」「給料もいらないからプログラマーとして手伝わせてくれ」と話しました。

須賀:中島さんがお手伝いされているプロジェクトはどういったプロジェクトですか?

中島:少し変わった名前で、「mmhmm」というつづりのプロジェクトなんです。

須賀:ええ! 知っています! 世界経済フォーラム第四次産業革命日本センターでも、とても話題になっていました。

中島:ありがとうございます。今はエンジニアとして、いろいろな機能を追加しながら楽しんでいます。これは僕なりの引退の仕方ですね。会社経営をしているわけではありませんが、毎日ゴルフをする代わりにプログラムを書いて楽しんでいます。

非営利で一般社団法人を運営する理由

須賀:2018年に立ち上げられた、一般社団法人シンギュラリティ・ソサエティを、非営利で運営されている理由はなんでしょう?

中島:シンギュラリティ・ソサエティは、私がエンジニアや経営者として学んできたことを伝える場を作ろうと思い、立ち上げたんです。メンバーのアイデアは、実際のプロジェクトとしても立ち上がっていて、私もプログラマーとしていくつかのプロジェクトに参加しています。会社をつくるとお金を儲けなくてはなりませんが、それは楽しい部分があると同時に制約もあります。

例えば、投資家からお金を集めると、彼らに対する責任が生じますが、NPOがオープンソースで開発を行うプロジェクトであれば、株主に責任を負うようなことがなく、自分が面白いと思うところだけを自由にできるので、それはそれで楽しいんです。

須賀:中島さんなりの引退とおっしゃっていましたが、

今後のご活躍も楽しみです。デジタル庁が中島さんのような方にもご参画いただける場になるといいなと願っています。本日はありがとうございました。

中島さんが投資家兼エンジニアとして参画しているサービス「mmhmm」(https://www.mmhmm.app/jp

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