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新潟県湯沢町のリゾートマンション。管理費や修繕積立金ばかりがかさみ、資産価値はほぼゼロであったことから、長らく「負動産」と揶揄されてきました。しかし、近年移住先として人気が高まっているのです。実際、湯沢町は、2016年(平成28年)から2024年(令和6年)まで9年連続で転入超過※となりました。
その牽引役の一翼を担ったのが件のリゾートマンション。その理由を探るため、東京から転入してきた移住者と、湯沢町を拠点に移住コンシェルジュ業務を行っているきら星株式会社の伊藤綾(いとう・あや)さんにお話を伺いました。
※転入超過:一定期間における転入・転出に伴う人口の動きのこと。新潟県人口移動調査(月報)より編集部調べ
バブルが遺した「負動産」に暮らすということ
新潟県湯沢町。都心のマンションは価格が高騰し、2億円台も珍しくない昨今、バブル期に乱立した湯沢町のリゾートマンションは、温泉大浴場付きでも10万円から売り出されている物件もあるほど。そのため長らく「“負”動産」と呼ばれてきましたが、同じ「ふどうさん」でも、この先は「“富”動産」と呼ばれるかもしれません。実際に暮らしている方に話を聞くと、そう思わされます。
日本橋(東京)の会計事務所に勤める小峰さん(43歳)は妻と長女(8歳)、次女(5歳)の4人家族。湯沢町に購入したマンション「エンゼルグランディア越後中里」で、毎日マンション内にある温泉で一日の疲れを癒やし、冬になれば目の前のゲレンデをはじめ、周囲のスキー場で好きなだけスキーを楽しんでいます。通年利用できる室内プールのほかに、夏になれば子どもと一緒に遊べる屋外プールも開設されて……。「バブル期の遺産」は、40年近くたった今でも、住む人の暮らしをこのように豊かにしてくれる「富動産」のようです。


