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いやはや、長らくアメリカ政治のウォッチャーをやってきて、こんなに面白い中間選挙は初めてであった。結果がすべて公表されたわけではないから、選挙を総括するには、まだ早すぎる。
テキサス州では88年以来の民主党上院議員誕生、イーロン・マスク氏は裏目に
それでも「山あり谷あり意外性あり」の2026年中間選挙を、以下思いつくままに振り返ってみたい。
①アメリカ政治には珍しく、テキサス州が主戦場になった。史上初の「共和党大会」がダラスで開催された。いかにも悪役風の共和党のケン・パクストン(63)と、いかにも善玉に見える民主党のジェームズ・タラリコ(37)の対決は見どころ充分。
結果は、テキサスでは1988年以来となる民主党上院議員の誕生となった。タラリコ氏が投票所に、新しい支持者をどっと連れてきてくれたせいか、同時に行われていた州知事選でも3期務めた共和党のグレッグ・アボット知事(68)が敗れ、民主党新人のジーナ・イノホサ(52)がアッと驚く勝利となった。同州では初のヒスパニック系知事が誕生することになる。
②この結果に、たぶん誰よりも衝撃を受けているのはイーロン・マスクだろう。なにしろ2020年に自身がテキサス州に移住し、その後はテスラとスペースXの本社も移転させている。
さらに自動運転の実験場やAI半導体工場など、いくつもの大型投資を州内で進めている。それというのも規制が緩く、税制優遇などの恩恵があり、ビジネスフレンドリーなお土地柄を評価してのこと。
今回の選挙においては、パクストン候補の支援に1億5000万ドルの選挙資金を投入し、総額では4億6000万ドルを費やし、ご自身のX(SNS)でも民主党批判を繰り返してきた。それらが全部裏目に出てしまった。まあ、史上初のトリリオネア(兆ドル長者)にとっては、ほんのささやかな金額なのかもしれませんけどね。


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