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政治・経済・投資 #新競馬好きエコノミストの市場深読み劇場

上下院だけじゃない!民主党の「ブルーツナミ」襲来、「史上最高のアメリカ中間選挙」後を考える「10の視点」

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「汝の隣人を愛せ」……タラリコ氏はキリスト教の愛を説き、38年ぶりの民主党・テキサス州選出の上院議員に(写真:ブルームバーグ)
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③テキサスのタラリコ氏以外にも、民主党から若いスター候補生が続々と誕生している。ジョージア州のジョン・オソフ上院議員(39)は6割近い得票率で堂々の再選を果たし、Polymarketの「2028年大統領選挙の勝者」市場 で18.2%と、J・D・ヴァンス副大統領(15.2%)を抜いて現在、堂々の1位となっている(11月5日時点)。

一方、激戦州ミシガン州では、急進左派の新人アブドゥル・エル=サイード(41)が勝利した。この人、最近は「AES」と称されるようになっている。民主党の政治家は、「JFK」(ジョン・F・ケネディ)とか「AOC」(アレクサンドリア・オカシオ=コルテス)とか、3文字で呼ばれるようになったら人気は本物だ。この調子だと、カマラ・ハリス前副大統領(63)には、もうチャンスは来ないんじゃないかなあ。これから先、世代交代が一気に進む予感がします。

イラン戦争、数々の汚職疑惑……トランプ大統領の「オウンゴール」の結果

④なぜこんな結果になったのかと言えば、一にも二にもドナルド・トランプ大統領が「オウンゴール」を連発したから。インフレを招き、イラン(要らん)戦争をはじめ、そして数々の汚職疑惑が批判を受けている。支持者に対して、「自分の名前が投票用紙にあると思って」投票してくれとお願いしていたが、行く先々で「反トランプ派」も刺激してしまい、反対票も大量に動員してしまった。

もっとも「中間選挙は与党に対する信任投票」という鉄則に従えば、第2期トランプ政権の2年間がこんなふうに評価されたことへの異和感は乏しい。それにしても、最後の瞬間まで全米を飛び回って集会を繰り返したトランプ大統領の気力と体力は、とても80歳とは思えない。

⑤カンザス州やネブラスカ州、アイオワ州など、長らく無風の共和党優位だった地域が激戦区になった。10月10日付の拙稿(2026年アメリカ中間選挙は、「ラストベルト」「サンベルト」に次ぐ第3の主戦場「センターライン」に注目せよ)でも指摘したとおり、これら農業州はトランプ政権の関税政策で農産物輸出が打撃を受け、さらにイラン戦争に伴うディーゼル燃料価格の高騰で被害を受けていた。

それだけではない。この地域は19世紀末には「プレーリー・ポピュリスト」の聖地であり、かつては「人民党」を結成して権力や大資本と戦ったお土地柄なのだ。「保守的な地盤」とはいうものの、裏側には過激な歴史が隠れていたりする。今回の中間選挙には、そんな「先祖返り」という面があったように思える。

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