この件について、都道250号を管理している東京都西多摩建設事務所に問い合わせたところ、「当時は氷沢橋交差点付近で、道路拡幅に必要な用地取得手続きに支障や遅れが出ていた」との回答を得られた。地域の新しい南北交通路として期待を背負っていた草花大橋だが、その南北通路の一部であるがゆえに、離れた場所の用地トラブルの影響で長期間封鎖されてしまうとは皮肉な話である。
見た目の交通量以上に安全面の効果は大きい
あきる野市でも草花大橋の問題は認識し続けていたようで、2023年3月発行の『あきる野市都市計画マスタープラン』では、菅生・草花地域の主要な課題として、南北交通の整備を以下のように書いている。
「南北方向の幹線道路としては、広域幹線として国道411号と秋3・3・9号小川草花線(※都道250号のこと)があります。国道411号は交通量が多く、朝夕の通勤時間帯には渋滞が発生しています。また、秋3・3・9号小川草花線は、秋3・4・6号福生狩宿線(※永田橋通りのこと)交差点北側までが整備されていますが、さらに道路ネットワークの誘導や地域の円滑な交通流動を促すため、南北方向の幹線道路の早期整備が必要になっています」
諸問題を解決のうえ、2025年10月29日に草花大橋は一般車両通行を開始した。現時点では橋の躯体そのものは多少の古びた感じはあれど、橋の構造自体が重篤に劣化している兆候はない。草花大橋は危なげなく、橋としての本分をしっかり果たしているのだ。
次は草花大橋の通行止めに関わる用地トラブルがあったという、氷沢橋交差点周辺の様子を見ていく。橋からさらに都道250号を北へ歩いていくと、ゆったりした上り坂に入り、農地が姿を消して住宅街へ変わる。かつては交通量を制限するためか、道路の片側が鉄骨とガードレールで塞がれていたが、現在は障害物も取り払われて広々としている。
その先にあるのが氷沢橋交差点だ。現在の周辺は片側1車線が確保されており、道幅も広く、不自然にすぼまった箇所や、交通に支障が出そうな箇所は見当たらない。反面、それなりに大きな交差点にもかかわらず、信号機に右折矢印が無いのは時に渋滞要因となりそうだ。
都道250号と交差する永田橋通りの交通量はかなりのもので、路線バスも通っている。永田橋通りから都道250号に進路変更する車は、さほど多くはない。むしろ都道250号の方から、永田橋通りへ乗り換える車のほうが目立つくらいである。


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