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総事業費69億円なのに「完成から12年も車が通れず」…開通1年で補修工事も視野、東京西部にある「開かずの大橋」の難儀な宿命

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草花大橋
東京都あきる野市・草花大橋に行ってみた(写真:筆者撮影)
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やはり都道250号と草花大橋はさほど車を呼び込めておらず、想定された効果を出していないのでは……と思いそうになるが、実はそうでもない。東京都建設局が2026年10月28日付で発表した資料「草花大橋開通による効果」によると、開通から約6か月後の利用状況を調べ、「氷沢橋交差点~東秋留駅間の所要時間が約2~3分短縮」「周辺の生活道路の交通量が減少」「地域住民や事業者から、安全性や利便性の向上を評価する声が寄せられた」などの効果を確認したという。

こうした実際の効果にもかかわらず、現地の様子からそれが観察しづらい点については、複数の理由が挙げられるだろう。もともと南北方向の交通需要が限定的だった可能性はあるし、西側にある『イオンモール日の出』のように、多くの交通量を呼び込む大型商業施設が近隣にないことも影響していそうだ。

そもそも、草花大橋が開通からまだ1年ほどで、自動車で通れること自体の認知度が薄いことも考えられる。今より時間が経過すれば、草花大橋を活用するドライバーも徐々に増えていくかもしれない。何よりも、たとえ見た目の交通量が少なくとも、生活道路の交通量が減って地域の安全性が高まるなら、それ自体が道路整備の成果なのだ。

近いうちに再度の補修が必要か

帰路につき、再び草花大橋を渡る(写真:筆者撮影)

ところで、先に草花大橋について「橋の構造自体が重篤に劣化しているような兆候はない」と書いたが、今後もそうだとは限らない。『全国道路施設点検データベース ~損傷マップ~』では、草花大橋は2024年の点検結果をもとに、判定区分「Ⅱ」の措置状況「予防保全段階」と判定されているのだ。

上記の判定について、国土交通省の道路局の平成26年6月付『道路橋定期点検要領』 では「構造物の機能に支障が生じていないが、予防保全の観点から措置を講ずることが望ましい状態」と定義されている。表面に腐食や亀裂・ひび割れが見られ、橋の主部材の厚みや耐荷重などの影響は直ちには出ないものの、放置するとさらに拡大の懸念があることを示すものだ。

道路橋は2014年7月施行の省令で、2m以上のすべての橋梁について、5年に1回の近接目視点検が義務化されている。草花大橋の場合、次の検査は2024年の5年後なので2029年。それまでに、予防保全の観点から補修が望ましいとされているのだ。竣工から12年間も半ば放置され、開通前に補修工事、開通後にまた補修工事とは難儀な印象も受けるが、これも橋と地域の安定のためだろう。

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