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総事業費69億円なのに「完成から12年も車が通れず」…開通1年で補修工事も視野、東京西部にある「開かずの大橋」の難儀な宿命

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草花大橋
東京都あきる野市・草花大橋に行ってみた(写真:筆者撮影)
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東秋留駅周辺は低層の住宅街だが、駅北側から上り坂を進んだすぐ先には、広大な農園地帯が広がっている。ネギやキャベツなどが植えられ、所々にビニールハウスが点在している風景は、初めて訪れた人ならば「東京にこんなのどかな地域があるのか」と驚くかもしれない。

五日市街道(写真右)沿いにあるJAあきがわ 秋川ファーマーズセンター(左)(写真:筆者撮影)

あきる野市と羽村市をつなぐ南北ルートの要所

この地域を東西に横断する道路が、五日市街道だ。東は杉並区から、西はあきる野市のJR武蔵五日市駅前まで及び、長さは約42km。平日でも交通量の多い重要な道路だが、そこに接続して北方向へ伸びるのが、途中に草花大橋を含む東京都道250号あきる野羽村線(都道250号)である。

都道250号。この先へ進んでいくと草花大橋がある(写真:筆者撮影)

都道250号は、あきる野市と羽村市を南北に結ぶ幹線道路だ。この地域は上記の五日市街道のほか、その北側にある永田橋通りを含め、東西方向の幹線道路が複数走っている。一方、それらを南北につなげる幹線道路は不十分で、細い生活道路へ車が入り込む危ない状況が続いていた。このため、南北方向の交通を集約・円滑化できる太い道路が計画されたのである。

また、この地域を流れる平井川と、その周辺の低地も道路交通の障害にもなっていた。そのため、川と周辺農地をまとめて横断する長大な橋も都道250号とセットで計画された。これが草花大橋である。草花大橋を含む約1.2km区間で、総事業費は約69億円と、決して小さくない金額だ。

都道250号の自転車専用レーンも広くて使いやすそうである(写真:筆者撮影)

実際に都道250号を北方向に歩くと、道路自体は往復2車線ながら、両脇に水色の自転車専用レーンが整備されていて道幅が広い。道路両隣も農地の中に一戸建てや集合住宅が点々としている程度で、大きな建物がないことも相まって開放的であり、安全に走行できるコンディションだ。

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