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兵庫県神戸市、土曜日の昼下がり。大開通の一角の民家の中で、熱心に机に向かう子供たちがいる。漢字の書き取りをしたり、先生の説明に耳を傾けたりと、学んでいるのは日本語だ。
ここはインターナショナル・セワ・ソサエティー。ネパールをルーツに持つ子供たちの学び舎だ。毎週土曜日の午後、ときには日曜日にも開校し、30人ほどが通ってくる。小さい頃に日本にやってきて、日本語がまだ不十分な子たちもいれば、日本生まれで逆にネパール語が不自由な子たちもいる。日本語での会話は十分にできるけれど、学校の勉強にはついていけずに悩む子供たちもいる。
インターナショナル・セワ・ソサエティーの代表であり教師も務めるネパール人、ラマ・ゴレ・プリタムさんは言う。
「言葉をしっかり学んで、日本の教育システムの中で深い知識を増やしていってほしいんです」
そのために、2016年からボランティアでこの私塾を運営している。母語のネパール語と堪能な日本語、そして柔和な笑顔で優しく子供たちに教える姿がなんとも印象的だ。プリタムさんを含めて日本語とネパール語のできる先生が3人、日本語を教える先生が3人、それに英語の先生も1人いて、言語の面から子供たちの学習をサポートしている。神戸でも増加しているネパール人たちにとって、ここはなくてはならない存在だ。
通訳も「取り出し授業」も足りない学校の現場
日本に暮らす外国人が多くなるにつれて、その子供たちも増えている。
日本語や日本の生活習慣を身に付けて、うまくこの社会に溶け込んでいく子供もたくさんいるけれど、言葉の壁にぶつかってドロップアウトしてしまう子供もいる。とりわけ、生活の中で自然に第2言語を習得できる年齢(10歳前後といわれる)を過ぎてから日本にやってきた子供は難儀する。日本語がひらがな・カタカナ・漢字と3つの文字を持ち、敬語などの複雑な言い回しもあるややこしい言語ということも影響しているだろう。いずれにせよ、外国から来た子供がいきなり日本語の授業についていくのはほぼ不可能だ。


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